だからなんなんだよ。

何処か居た堪れない心持ちを抱えて暮らす中年の戯言。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

父親の時計

父親と二人で酒を飲みに出掛ける機会があった。 父親が六十歳を迎える御祝いという名目で、私から誘ったのである。 二人きりで差し向かい合って酒を飲みに行く事自体が改めて思えば初めての事で、父親は大層喜んでくれたようだ。 そんな経緯で愉しく飲んでい…

潮干狩りで人間らしさを見つめ直す

先日、職場の行事で潮干狩りに行って来た。 子供が小さい間にいつか行こうとは思ってはいたものの腰が重く、今年はイイやで先延ばしにしていたのだが、無料という事で「いつか」のタイミングが遂に到来したと思い参加したのだった。 あまり天気が良いとは言…

こだわり

ある日ふと、物事に対する自分のこだわりが、この世を生き辛く感じさせている原因なのではと思った。 そう思って以来、自分の中にあるこだわりを探しては、それが本当に必要なこだわりなのであるのかをじっくりと考察する事を心掛ける様にしてみた。 今の自…

どうでもいい

四十代を目前にして、あらゆる事がどうでもいいとようやく思える様になって来た。 どうでもいいと言うと、非常に無責任で投げやりな感じがするのだが、全くもってその通りである。 こうありたいとか、こうあるべきとか、自分と誰かを比較したりして、そんな…

責任のある仕事

何かの価値を生み出す事が、仕事の本質なのであろう。 一日十時間程工場に居て、必要があればボタンを押す。それだけが男の仕事である。 何の役割を担っているのかよく判らない人間からの指示を受けて、男は何の役割があるのか今ひとつ理解しきれぬボタンを…

真面目と従順

我ながら真面目な性分だと自負しながら二十年程、社会人生活を送って来た。 あくまで自分がそう思っているだけなので、世間から見れば、私が真面目な人間であると評価する他人は殆ど居ないであろう。 そもそも、真面目とは何なのか。 仕事や生活等の物事に対…