だからなんなんだよ。

何処か居た堪れない心持ちを抱えて暮らす中年の戯言。

全ては朝食から始まる

金が無いのである。厳密には全く無い訳では無いのだが、ボンヤリ過ごしていると残高が見る見るうちに目減りしていく。

 

そもそも妻から支給される一ヶ月に二万円の小遣いでは煙草銭にしかならない訳で、毎月の赤字を埋める為のアクションをサボって好き放題に過ごしていれば、金が無くなっていくのは至極当然である。

 

そんな次第で緊縮財政を敷くに至らざるを得ないのであるが、そもそも私が何に金を使うかといっても精々、酒や煙草、サウナに行ったり飲み物や食べ物を買うくらいのものだ。

 

酒と煙草に関しては嗜好品であって、これらを節約する事は私にとって生き甲斐に直結しかねない事であり、精神衛生上とても宜しく無い。サウナも然りである。

 

最も負担が少なく、生活の質も向上する事を期待して日常の買い食いから、まずは緊縮財政のメスを切り込んでいく事にした。

 

私は毎朝の通勤の際セブンイレブンに寄り、一日分の煙草とコーヒー二本、そして朝食の惣菜パンを購入して食べる事が日課であった。

 

この毎朝セブンイレブンに寄るという習慣を無くす事に決め、出勤前に自宅で朝食を摂ってから出発する様にしたのである。

 

朝食を摂ると言っても私は胃腸が弱く、朝からしっかりとした量を食べてしまうと、日中に必ず便意を催して難儀である為、納豆を一パック食べてから家を出る事に決めた。

 

ただ単に納豆をかき混ぜて食べるだけでは味気ないので、納豆に対して戻していないカチカチの状態の乾燥わかめを三対一くらいの割合で混ぜ込んで食べる事にしている。

 

これが非常に良くて、粘り気の中にカリカリの食感と塩気が加わって食べ応えを感じさせてくれる上に、胃の中で乾燥わかめが膨らむ事により時間差で満腹感を与えてくれる為、割と腹持ちが良いのである。

 

更に納豆が持つ栄養に加えて、乾燥わかめが含むカリウムやビタミンK、食物繊維などの栄養素まで摂取が可能で、添加物が豊富なコンビニの惣菜パンを食べている事を考えれば、圧倒的に健康効果が期待出来る。

 

実際にこの習慣を実践し始めてから二週間が経つのだが、常に身体を支配していた不快感が緩和され、一日中感じ続けている気怠さが少しマシになった様な気がする。

 

これらはあくまで私が「その様な気がする。」だけの感想でしか無いが、便通が改善した事と、朝にコンビニへ寄る習慣が無くなり時間と金に少しだけ余裕が出た事は事実である。

 

製造から相当な時間が経っても腐る事が無い、大量の添加物が使用されているコンビニの惣菜パン。

 

しかしそんな惣菜パンが美味しくて好きではあるのだが、そういったジャンクフード的な食べ物を徐々に身体が受け止め切れなくなってきたと思うと、自分が最早若く無いという事実を改めて突き付けられている様で少し切ない気持ちになる。

 

金があるとか無いとかよりも、自分の身体が絶頂期を過ぎ去り、緩やかに下降している事実を感じる時の気持ちと如何に向き合っていくべきなのか。

 

そんな事を納豆を食べながら日々考えている。

 

f:id:sekitama:20230701090953j:image